家の中で過ごす時間を大切に
- Client
- 熊本県熊本市中央区 M様邸
- Coordinator
- 北山みゆき
- Concept
- ひとりの時間、ふたりの時間
ご新築を機に家具も一新しようとHTDにご来店されたM様。M様邸はご主人様と奥様のふたり暮らし。『今までは狭い部屋だったから、この家で全ての願いを叶ええたい!』と意気込んだそうです。HTDにご来店いただいた時は、家具のご相談だけでなく、テーブルのサイズ感と作り付けの棚の奥行きなど一緒に考えさせていただきました。
M様邸のテーマは、、
■何処に居ても快適に過ごせる、寛げる空間にすること。
■ひとりで過ごす時間も、ふたりで過ごす時間も、ゲストが来た時も快適であること。
■そして家具まで入れたときに家として完成する!!ということです。
インテリアショップとしては何と嬉しい言葉でしょう。そんなM様邸にお選びいただいた家具をご紹介します。
■リビング
ソファとテーブルは『MARUNI60』のオークフレームシリーズで統一。明るいリビングにシンプルなデザインのソファが映えます。
MARUNI60は『マルニロクマル』と読み、2002年よりナガオカケンメイ氏が立ち上げた『60VISION(ロクマルビジョン)』というプロジェクトに参加しています。1960年代に誕生した製品で、日本の企業が世界に通用するスタンダードとして生み出した製品を見つめ直し再販売するというものです。
MARUNI60の復刻の軸になっているのもまさにこのソファ。1960年代に製造されていた№79という商品をベースに2006年に再販されました。
この横から見た感じが厳島(宮島)神社の鳥居に見えるということで、当時生産されていた№79は『みやじま』と呼ばれていたそうです。
今見ても60年前にデザインされたものとは思えませんよね?長く愛され続けるものには普遍的な価値があると感じますよね。
そして日本の住環境に合わせて作られているので、場所を取らず、レイアウトも変更できるという機能性を持ち合わせているというのが人気の秘密でもあります。
M様邸では普段コーヒーテーブルをソファの間に置くというレイアウトでお使いいただいていました。天板までの高さが448mmと高めなのでサイドテーブルとしても使いやすい高さです。
末永く使っていただきたいという思いから、パーツごとのオーダーやクッションのメンテナンスなども出来るようになっています。
■ダイニング
ダイニングはKARIMOKU NEW STANDARD(カリモクニュースタンダード)のCOLOUR WOOD DINING 95(カラーウッドダイニング)にCARL HANSEN&SON(カールハンセン&サン)のCH24(通称:Yチェア)を合わせました。
カラーウッドダイニングテーブルは、台形にカットされたパーツを難しい角度で連続につなげていく『雇い実接ぎ(やといさねつぎ)』という日本古来の技法を応用した、カリモクならではの製品です。
台形の脚部は立ち座りの邪魔にならず、座った時には膝が当たりにくいように計算されているのでとても快適に使えます。
天板は14角形で木の質感を生かしたPLAINを選択。天板のエッジ加工がシャープさを加え、スッキリした印象にもなります。
何処から見ても美しいデザインは、今ではブランドのアイコン的な存在となっっています。
そしてYチェアはM様憧れの椅子。テーブルの色にあわせて、ビーチ材(ソープ仕上げ)をセレクトしました。
椅子に求められる機能性と見た目の美しさを同時に満たす椅子はそう多くは存在しません。1950年にハンス・J・ウェグナーによってデザインされ、今もなお世界中で愛され続けているということは、名作と呼ぶにふさわしい椅子ですよね。
M様邸のダイニングはとてもに素敵な空間になりました。窓から差し込む光が時間を追うごとに影の形を変えていくので、同じ空間なのにいくつもの表情が見れるのが贅沢です。
おふたりはそれぞれの時間を過ごす部屋をお持ちですが、ふたりで過ごす時間もとても大事にされています。
夜はキッチン超しにチョイ呑み、ダイニングで一次会、リビングで二次会を繰り広げているそうです。ホントに楽しい毎日を過ごされているのが伝わりました。
玄関からリビングまで小物を上手に飾られていています。『小さい部屋に合わせて小さいものばかり買ってたから、今は大きいものが欲しいかも』とM様。
TVボードにはお気に入りのLPが飾ってありました。M様のセンス!流石です!!
この度は撮影にご協力いただきありがとうございました。