中庭と暮らす家
- Client
- 八代市 T様邸
- Coordinator
- 野口尚代
- Concept
- 建築家設計の家にフィンランドやデンマークの家具をコーディネート
今回のお客様をご紹介いたします。
八代市在中のT様邸です。
T様は西山英夫建築環境研究所の西山英夫さんのお客様で、先生が以前設計されたOnthe booksさんのお客様とのこと。
T様がご来店される前から西山さんより建築やライフスタイルについて説明をいただいておりました。
様々な家具がある中、素敵な家具を選んでいただきましたのでご紹介させていただきます。
ダイニングテーブルは、来られたお客様にもゆっくり過ごしていただきたいというご希望のT様ご夫婦。
大きく作成し、長手に椅子を3脚置けるようにしたいとのことでした。
選んでいただいた家具はダイニングテーブルはシキファニチアのEuro D-table (ユーロ・ダイニングテーブル)。
デザイナーは原 久雄さんです。
ユーロダイニングテーブルは、シャープさと柔らかさを合わせもつ無垢材のダイニングテーブル。天板や脚に半丸の面取り加工がなされて、優しいイメージを醸し出しています。
木材はオークで、木の味わいを損なわないオイル仕上げです。
チェアはPP Moble(モブラー)のPP68。1987年にHans J.wegner (ハンス J.ウェグナー) によってデザインされました。
木材はオーク材のソープ仕上げです。
PP68は、PP58のロープ座仕様。とてもデンマークらしい、素朴ながら繊細で耐久性に富む座です。
PP58をより軽く見せた、涼しげな和の夏にもあう椅子です。
背もたれとアームは、最上級の座り心地が得られるよう人間工学的にデザインされています。計算し尽くされた細部に至るまでの心配りは、その座り心地に表れています。その快適さは、何時間でも座り続けられてしまうほど。
PP58/68をデザインしたことで、ウェグナーはダイニングテーブルを囲んだ長く心地よい夕食のひと時にぴったりな、快適で座り心地のよいダイニングチェアを作りだしました。
チェアの肘掛けをテーブル天板に引っ掛けると床から浮かせことができるので、お掃除も楽にできます。
40年以上に渡り機能性と美しさを追求し続け生涯で500種類以上ものチェアを手掛けたウェグナーの、まさに集大成とも言えるダイニングチェアです
PP58/68ダイニングチェアは、ウェグナーによる最後のデザインとなります。
そのため別名でラストダイニングチェアとも呼ばれています。
リビングは、中庭をゆっくり見れるようにソファとパーソナルチェアを置いていただきました
パーソナルチェアとオットマンは、マルニ木工のマルニ60です。木材はオークとミナペルホネンの組み合わせです。
リビングテーブルも同じマルニ60のセンターテーブル。ソファに合わせて天板までの高さ調整しております。ソファも素敵ですね!
他にもartek(アルテック)のstool 60。
1988年にアルヴァ・アアルトによってデザインされていました。
アルヴァ・アアルトが開発をした、フィンランドバーチ材を直角に曲げる技術「L – レッグ」を応用したシリーズのひとつでもあり、 現代においても豊富なカラーと仕様のバリエーションを揃えています。
artekを象徴するデザインのひとつであり、スツールとして、サイドテーブルとして、ディスプレイ台として、 あらゆる使い方ができる汎用性があります。
あらゆる環境に馴染むシンプルで普遍的なデザインは、今もなお、世界中で愛され続けています。
stool 60は2019年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しております。
今回のスツールは数量限定のstool 60 Ystava (スツール60ウスタヴァ)です。
座面裏の桜のマークがその印になります。
stool 60 Ystava (スツール60ウスタヴァ)について詳しくは知りたい方はブログをご覧ください。
そして和室には伝統工芸株式会社の家具。
伝統工芸株式会社は、なにげない日常にかけがえのない存在となる家具づくりをコンセプトにされています。根底にあるのは、暮らしに寄り添う家具を作りたいという想いからとのことです。
自然の風景や造形物をイメージさせるなだらかで美しい曲線や、木製ならではのぬくもりや丁寧な手仕事から生まれるなめらかな手触り。どんな空間にも気持ちよく馴染むナチュラルなデザインと、使うたびに心和むやさしい質感が特長です。
その中で今回はLISCIOの Low Table 126×70,Circle Low Table 042を選んでいただきました。
オーク材のオイル仕上げで高さを変更して納品させていただきました。
和室全体を見てみるとちょっとした旅館に来たような趣が漂っていました。
和室の畳は丁寧にイ草で作らており天井も天然素材を設えてありました。
画像では伝えきれないのが残念なほど、自然と正座して休んでしまう様な心落ちつく空間でした。
中庭にはVitra(ヴィトラ)Elephant Stool(エレファントスツール)。1954年に柳 宗理 にてデザインされました。
素敵な中庭のデザインを邪魔することなく佇んでいます。
今回は西山英夫建築環境研究所の西山英夫さんのご協力のもとお客様へ家具をご案内させていただきました。
画像ではご紹介できておりませんが、家具以外にもカーテン・バーチカルブラインド等でも担当させていただきました。
その際には現場監督や皆様にもお世話になりました。素敵なご縁にとても感謝しております(^^)/