ビニールクロスとPORTER’S PAINTS(ポーターズペイント)比較
夏らしいことを全くしていまいまま、今年も夏が終わろうとしています。海、花火、キャンプ、ラジオ体操、、、子供の頃の夏休みは楽しい思い出がいっぱいです。
さて今回は、住宅の内装材についてです。日本の住宅の内装材の約90%以上にビニールクロスが使われているといわれており、新築やリフォームなどで内装材を決める際に「壁=ビニールクロス」という方は多いと思います。ビニールクロスを貼る壁面・天井面というのは住宅の内装で最も大きな面積で、そこを変えるだけでインテリアの印象は大きく変わります。
そこで今回は、「ビニールクロス」と「PORTER’S PAINTS(ポーターズペイント)」について4つの項目で比較してみたいと思います。
インテリアの印象を左右するだけではなく、実は、暮らし方や環境への影響などにも関わってきますので、ぜひ最後まで読み進めていただければ幸いです。
1.色・質感
【ビニールクロス】
国内外問わずたくさんのクロスメーカーがあり、色やデザインも様々。キャラクターデザインのものや、デザイナーズのものまで幅広いデザインがあり、ペイントではできない柄も多数あります。様々なテイストのインテリアに合わせられます。
【PORTER’S PAINTS】
300色以上のカラーカードの中からお選びいただけます。世界一豊富な16色の顔料を使い、オーダーをいただいた後に専門の調色士がハンドメイドで色を作ります。カラーに名前がひとつひとつついているのも特徴です。ペイントに本物の素材(雲母や石灰、石英など自然由来の素材)を混ぜて作るので細かい凹凸があり、本物の素材が作り出す質感や陰影は、他にはない唯一無二の空間を作り出します。
窓からの光で、壁・天井面浮かびあがる陰影が、控えめだけれど味わいのある存在感を醸し出しています。
2.経年変化
【ビニールクロス】
一般的なビニールクロスの寿命は10~15年ほどと言われています。湿気が多いところは剥がれてきたり、静電気でほこりや汚れなどが集まりやすいので黄ばんできたりします。
【PORTER’S PAINTS】
鉄や銅など金属を使用したペイントは、本物の経年変化を楽しむことができます。また、水性塗料のポーターズペイントは、素材自身の乾燥による割れや剥がれはほとんどございません(構造的な下地の動きには注意が必要です)。
上の写真の左側は、リキッドアイアンに酸化剤を塗ってわざと経年変化させたものです。右側は酸化剤を塗っていない状態です。左側の茶色っぽい色は、本物の「錆」が出てきております。このようにわざと経年変化が進んだ状態を作り出すこともできますし、酸化剤を塗らないで自然の時の流れで経年変化させることもできます。
3.メンテナンス性
【ビニールクロス】
汚れたら水拭きが可能です。目の粗い雑巾などでゴシゴシすると表面を傷つけてしまう場合がありますので、硬く絞ったやわらかい布やスポンジで拭いてください。汚れがひどい場合には、中性洗剤を薄めたもので拭いたり、市販の住居用洗剤などもご使用いただけます。定期的にお掃除していただくことで、クロスの寿命も長持ちします。最近では、DIY用の張り替えやすいクロスなどもございます。
【PORTER’S PAINTS】
テクスチャーによっては浅い傷や汚れは簡単に部分補修可能なので、住みながら気になる部分はご自身で補修や塗り替えを行えます。タッチアップが目立たないテクスチャーとして、ストーンペイントコース/ストーンペイントファインがおすすめです。また、水拭き可能なテクスチャーもございますので、お気軽にお問い合わせください。
4.健康面・環境への影響
【ビニールクロス】
手軽に張り替えられる反面、その廃棄量が多いこと、焼却時に多くの有害物質を排出することはあまり知られていないかもしれません。火災の時なども有害ガスが発生するので危険です。また、通気性のない素材になりますので、結露によりクロスとプラスターボード(クロスの下地によく使われるボード)の間にカビが生えていて、クロスを剝がすまで気づかないということも良くあります。そのカビの胞子は、アレルギーや喘息の原因にもなりかねません。
【PORTER’S PAINTS】
セルフペイント向けのペイントは、人体に害のあるといわれている「水銀」や「鉛」はもちろん、それ以外にも「トリエン」「キシレン」「ジクロロベンゼン」「エチルベンゼン」「スチレン」「デトラデカン」も検査し、問題とされている6つの物質については不検出の結果が出ています。VOC(揮発性有機化合物)フリーの製品として、安心してお使いいただけます。また、塗装面は、上から塗り重ねることができるので、塗り替えの際に大量の廃棄物が出ることはございません。また、結露によりカビが発生した場合は、表面に見えてきますので、拭きとるなどの対処ができます。
既存の壁に上から塗り重ねることができるので、ペイントだと気軽にDIYできそうです。自分たちで塗るのも楽しいですよ♪
ビニールクロスとPORTER’ PAINTS、それぞれ特徴がございます。どのような空間にしたいか、どのような暮らしをしたいのかをイメージしていただいて、「壁=ビニールクロス」以外の選択肢もぜひぜひご検討してみてください。当店はPORTER’ PAINTSの正規代理店となりましたので、ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。