熊本のインテリアスタッフが選ぶ北欧椅子3選
こんにちは。10月に入り、朝晩が一段と寒くなってきましたね。日に日に秋が深まり、なぜかノスタルジックな気持ちになってきました。
最近のマイブームは、アマプラを観ながら月見バーガーを食べること、最近感動したことはおぼん・こぼんさんが仲直りしたことです(ティーバーで3回観ました)。
さて、今回は私が独断と偏見で選ぶ北欧椅子3選をご紹介させていただきます。
そもそも北欧家具はどこからやってきたのでしょうか。
北欧デザインはデンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーなどの北欧諸国が発祥と言われています。
どの国もとても寒そうですよね。北欧は日照時間が短く、一年の大半を家で過ごします。
家の中をいかに快適で居心地の良い空間にするかという知恵が昔から備わっているため、楽しみ方を知っているんですね。
椅子もその一つだと思います。そのためか、北欧の人々は世界的に見て幸福度の高い国が多いのです。
ところで、北欧の椅子といえば皆さんは何を思い浮かびますか?
私は真っ先にYチェアが思い浮かびます。デンマークのデザイナー、ハンスJ.ウェグナーによる名作チェアです。元々中国の椅子にインスピレーションを得て、ウェグナーがリデザインしたもの。
座面はペーパーコードという樹脂を含ませて撚った紙ひもを使用しています。よく驚かれますが、紙を使ってるんですよ。何度も座るうちに若干たわみは出てきますが、破れなどもなく、約20年間使えている方もいるほど強度があります。もちろん、先々に座面の張替えは可能です。
フレームはビーチ、オーク、ウォールナット、マホガニーなど様々な樹種から選べます。それぞれが独特の経年変化を楽しめ、誕生から70年以上経過した今尚、世界中から愛され続けています。
次にご紹介するのは、創業150年を誇るブランド「フリッツハンセン」のセブンチェア。デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンが手掛けた椅子で、シンプルで研ぎ澄まされたデザインが魅力です。
ヤコブセンといえばその他にもアントチェア、ラウンジタイプだとスワンチェア、エッグチェアなど数々の名作を生み出しています。どれも魅力的な椅子ばかり。。。
セブンチェアは蝶が羽を広げているような見た目から、「バタフライチェア」とも呼ばれています。9枚の薄い積層合板を交互に重ねて作り上げたシートは、強度と程よい弾力を生み出し、身体を預けた瞬間ホッとため息が出るほどの安心感が得られます。
シートカラーは16色から選べ、チェリーやウォールナットなど9種のナチュラルウッドにも対応。使っていくうちに独特の深みが出てきます。座り心地を追求するなら布張りや革張りでクッション性をプラスでき、その人の好みに合わせて仕様が選べます。
シンプルなデザインと多種なカラーはモダン、ナチュラル、和風問わず様々な空間に自然と溶け込んでくれます。
最後に、スタンダードチェアという椅子をご存じですか?
フランスの建築家兼デザイナーでもあるジャン・プルーヴェの代表作であり、1934年から研究が始まった歴史ある椅子です。2000年代初頭から復刻が始まり、世界的に注目を集めています。
やはり最も特徴的なのはスチールパイプでできた三角形の後脚。人が腰かけてもうまく力を逃し、椅子に負荷がかかりにくい構造になっています。
シンプルな構造ですが、座ると身体をしっかりサポートしてくれるため、長時間の使用でも疲れにくいんです。
背もたれとシートはプライウッド(成型合板)を使用し、ナチュラルオーク、ダークオーク、ウォールナットの3種類。スチール脚は5色から自由に組み合わせができます。
スタイリッシュでありながらも、色のバリエーションが豊富でポップな印象です。
北欧家具といえば線が細くてスタイリッシュなイメージですが、見事にそれを覆してます。
その他にも新素材の強化プラスチックを使ったSTANDARD SPや、第二次世界大戦中金属不足により誕生したオール木製のChaise Tout Bois(シェーズトゥボワ)もオススメです。
更にカラーバリエーションを楽しみたいという方はSTANDARD SPを、落ち着いた木の温もりを感じたい方はChaise Tout Boisをお選びください。
いかがでしたか。何十年も昔にデザインされたのに、いつの時代にもマッチするタイムレスな魅力を持つ椅子たちばかりです。皆さんもこの機会に、北欧椅子の名作に触れてみてください。きっと、幸福度が上がりますよ。
人生楽しんだ者勝ちです。