熊本(八代)の家具・インテリアショップが手掛ける“コーディネート事例vol.37”
GWに入りましたね。天気のいい空を見ると部屋の中にいるのがもったいなく感じる季節です。コロナで気分が落ち込みがちですがそんな中でも新緑がいも気が良く、用はないが何となく近所をドライブしている時があります。
上手くストレス発散見つけて小さい楽しみを見つけていきたいものです。
4月上旬に新しい保育園ができました。熊本市南区荒尾に移設されました『かみのごう保育園』です。
かみのごう保育園は1980年設立された歴史ある保育園で、以前は同区の上ノ郷で『上ノ郷保育園』という名前で運営されていました。
歴史ある保育園が移設されるにあたり、建設前の予算組みの段階から製作メンバーとしてHTDに声を掛けていただきました。
皆さまが使用される家具をHTDで納品させていただきましたのでご紹介させていただきます。
園児用の年小・中・長さんの家具です。
・凹凸テーブル/Sdi Fantasiaのオーダ―
・Picora(ピッコラ)チェア/Sdi Fantasiaのオーダ―
使用されるお子様に合わせて高さを確認し作成しました。
凹凸テーブルの天板は、短手(画像では手前と奥)の形状が左右で違い凸凹になっています。
それぞれの面同士を合わせると、金具を使わずにテーブルが固定されるというメリットがあります。
テーブルの長手(画像では椅子が入っている面)はフラットなので2枚のテーブルを正面で合わせても使用できます。
使わない時はテーブル同士を重ねてスタッキングする事も可能です。天板は傷が入りにくいメラミンで仕上げています。
お部屋全体写真です。ナチュラルとホワイトで統一された空間の奥には、切れ込みのある窓から新緑が見え視覚的に解放感がある空間でした。勾配天井で各方向から光がはいるので不思議と顔が上向きになるお部屋に納品しました。
ほふく室(0~2歳まで)の家具です。
お子様の成長とともに使う家具が一番変化していく年齢です。
0歳児は、先生に抱っこされながらミルクを飲みます。以前の園では床に座った状態で与えていたそうですが、今回はその負担を軽くする為にダイニングテーブルの高さを希望されました。
・ユーロ ダイニングテーブル/シキファニチェア
天板の角は丸く、そこから真っすぐ降りてくる脚も丸く作られています。
お子様が立ち上がったりぶつかったりしても、角が丸い分、安心して過ごすことができる家具となっています。
そのテーブルに合わせているチェア
・REALチェア/ナガノインテリア
少し伸びたアームは、抱っこした赤ちゃんを楽に支えながら肘を置けるようにと提案しました。
このアームは他の機能もあり、アームをテーブルの天板に引っ掛けると、チェアの脚が床かから離れ、揺れることなく安定し床掃除がしやすくなります。しかも座面はカバーリングでお洗濯可能です。先生達の日々が少しでも楽になればと園長先生が採用してくださいました。
0歳児も首が座ってきたお子様は1人で座れるようになります。
・Carota(カロタ)チェア/Sdi Fantasia
ダイニングテーブルに合わせて高さをハイタイプに設定できます。
足置きがあるので足置きを付けているので、踏ん張りができ、お子様は安定して食事ができます。成長に合わせて脚置きの高さは変更ができます。
同じく、ほふく室(1~2歳まで)の家具です。
1歳前後のお子様は歩けるようになります。
「1人でも遊べたり、集まってみんなで遊べるように、個性に合わせて細かく配置換えができるように」
との園長先生のご希望でした。
・Carota(カロタ)テーブル/Sdi Fantasia
・Picora(ピッコラ)チェア/Sdi Fantasiaのオーダ―
・Picora(ピッコラ)アームチェア/Sdi Fantasiaのオーダ―
そのCarotaテーブルの天板サイズに合わせてオーダーで半円のドーナッツテーブルをで作成しました。
・半円ドーナッツテーブル/Sdi Fantasiaのオーダ―
Carotaテーブルと組み合わせて大きな楕円テーブルも作れます。
そして半円ドーナッツを合わせると真ん中が空いたドーナッツの形にもなります。
ドーナッツの形の真ん中は保育園の先生が入れるようにもなっています。使い方は自由!それぞれのテーブルを組み合わせて過ごすことができます。
その周りを囲うようチェアを合わせました。
・Carota(カロタ)ミニチェア/Sdi Fantasia
チェアは背もたれがカーブを描いており、身体をしっかりと支えてくれます。
・Carota mini(カロタミニ)用足置き
お子様の成長で体格差があり、Carota mini でも床に足が届かないお子様の為に足置きを作成しました。
足がしっかり踏ん張れると身体が支えられお子様も安定して過ごせます。
はっきりとしたカラーはお子様の目にも止まりやすく、今回は特別なオーダーカラーも含めて納品しました。
見る側も楽しめるチェアとなりました。
ランチルーム
年小・中・長のお子様用のランチスペースです。
テーブルはオーダーで作成しました。
・脚折れテーブル/Sdi Fantasiaのオーダ―
・Picora(ピッコラ)足置き付きチェア/Sdi Fantasiaのオーダ―
天板はフレーのメラミンで仕上げています。1テーブルに4人座れるようにしました。
ランチルームを広く使う行事の時には、テーブルの脚を折ってコンパクトサイズにする事も可能です。
かみのごう保育園は食材にもこだわりのある保育園です。
その食事を作っている調理場は中が見えるようにクリアなっています。今までは裏方で見えなかった場所でしたが見えることで、”作る側”も”食べる側”もお互いの表情が確認でき、より安心できる空間となりました。そしてその時間を共有することで自然と感謝の気持ちも伝わります。
これからは先生達の家具をご紹介します。
職員室
テーブルはHTDオリジナルのテーブルです。
・オリジナルテーブル/HTD FURNITURE
天板はオークのオイル塗装で仕上げました。脚はアイアンです。
天板中央には配線コードを逃がす為の穴加工を2か所、施してあります。
・NU NUT(ニューナット)チェア/立野木材工芸
・NU NUT(ニューナット)スツール/立野木材工芸
座ったり、立ったりの動作が多い職員室。
軽いチェアなので通常のチェアよりストレスが軽減されます。座った時はホッと安心できるよう座面はゆったりとしています。作業に集中できるように両足がちゃんと床につくよう設計されたチェアです。
座面のカラーバリエーションは豊富です。今回はスツールも合わせて全部違う色で選択いただきました。テーブルの天板に隠れて座面が見えるのは座る一瞬かもしれませんが、お気に入りのカラーに遭遇したらHAPPY!
そんな楽しみもあります。
休憩室
2階にある先生達の休憩室です。
・95テーブル/artek(アルテック)
・80Aテーブル/artek(アルテック)
・66チェア/artek(アルテック)
・スツール60/artek(アルテック)
・アルネソファ/クラッシュゲート
95テーブルは半円のテーブルはです。
80Aテーブルは2人用テーブルです。
95と80Aテーブルを組み合わせて使用すると上の写真のように楕円になります。もちろん単品でも使えるので、その部屋の使用目的次第で何通りものテーブルの組み合わせを選ぶことができる家具となっています。
コロナ対策にも対応できるように設置させていただきました。窓側に95テーブルを設置することで外の森林を眺める事が出来ます。
66チェアのカラーはホワイトラミネート、ブラックリノリウム。
スツール60はレッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ペトロールで選択いただきました。
スツール60は座る家具としてだけでなく、サイドテーブルにもなるのでソファ横に持っていき、飲み物を置いたりなど寛ぐ空間にも欠かせない家具となります。
施設長室
テーブルはHTDオリジナルテーブルです。
・オリジナルテーブル/HTD FURNITURE
天板はオークのオイル塗装で仕上げました。脚はアイアンです。
職員室同様、天板中央には配線コードを逃がす為の穴加工を施してあります。
・TipTon(ティプトン)/vitra(ヴィトラ)
チェアのカラーはice grey(アイスグレー)です。
座った時に体の重心を前傾に傾けると座面が9度傾き、テーブルで作業するには心地のいい角度となります。
・セイルチェア/Harman Miller(ハーマンミラー)
セイルチェアは人間工学に基づいてデザインで、長時間のデスクワークでも疲れにくい高機能なオフィスチェアとなっています。
同じ空間には座ってゆっくりできるソファが有ります。
・マルニ60/マルニ木工
ソファ2P、オットマン、コーヒーテーブル90を設置しました。
色んな組み合わせが可能です。
正面からです。
ゆったり座りたい場合は、離して使うことも可能。
ソファ同士の間にテーブルを入れるとラウンジっぽく使えます。
もちろんくっつけて2Pソファとして固定すること可能です。
オットマンで足を延ばしてゆっくり寛ぐこともできます。部屋の外に持出してみんなで楽しむ事もできます。にぎやかな空間になりそうですね。
壁掛け時計
・Ball Clock(ボールクロック)/vitra(ヴィトラ)
かわいい時計で時間もチェックできます。時計をみて目線が上がることで事で空間全体を感じることができます。
時計の下にある格子は、1階の様子を確認できるようになっています。吹き抜けになっている為、ほふく室(0~2歳児)を一望できるようになっています。
園長先生の考えとして
「幼いころからデザインのある空間・モノで過ごすことでその子の情操教育にも繋がる。とても大切な事です」
との事でした。
改めて、デザインの大切さを感じる言葉でした。ありがとうございます。
この歴史ある保育園の移設に合わせてお声を掛けていだき、とても感謝しております。
これからも皆様の楽しいひと時に、私達の家具が寄り添えていけるようにできたらと思いますのでどうぞこれからもよろしくお願いします。
そして今回のお写真一部は、同じ南区のstadio L’enfant(スタジオランファン)様のご協力をいただきました。
「思い出をカタチにするフォトスタジオ ランファン。あなたの宝物づくりをお手伝いします」とのこと。
田平社長、素敵なお写真をたくさんありがとうございます。