熊本のインテリアコーディネーターが綴る家具の豆知識/ソファの選び方④
今日は2月3日『節分の日』です。
節分って立春の前の日ってご存知でした?
私はず~っと変わらず2月3日だと思ってました。
2021年の節分の日は何と2月2日みたいです!
知らなかったぁ~(;’∀’)
節分は文字通り季節の分かれ目という意味で、季節とは立春、立夏、立秋、立冬を指します。
昔は冬から春になるのを一年の始まりと考えていたので、春になる立春の前日『節分』は特別な日だったようです。
みなさまは豆まき派ですか?
恵方巻派ですか?
私はどっちもです( *´艸`)
願いを込めて無言で恵方巻を食べる習慣がなかった熊本人の私も、テレビやスーパーのチラシの影響で数年前から手を出してしましました・・・。
邪気をはらって良い運を呼び込み、願い事までかなえてもらおうという、なんと贅沢な一日でしょう。
新しい年を迎えるにあたり気持ちを新たにする・・・季節を大事にする日本人ならではの素敵な習慣ですよね。
ちなみに、今年の恵方巻きの方角は『北北西やや右』です。
やや右・・・。
さて今週は「家具の豆知識」シリーズ!
今回も「ソファの選び方」にスポットをあててお届けします。
「ソファの選び方」のCHECK POINTは全部で5つでしたね!
CHECK1 生活スタイルを考える
CHECK2 デザインを考える
CHECK3 サイズを考える
CHECK4 座り心地を考える
CHECK5 張地を考える
前回までで、CHECK1「生活スタイルを考える」とCHECK2の「デザインを考える」CHECK3の「サイズを考える」をお届けしました。
今回はCHECK4の「座り心地を考える」をチェックしていきたいと思います!
④座り心地
大きく分けると柔らかめ硬めのどちらかになりますが、ソファの座り心地は中身の構造、デザインや張地、座る方の体型や感じ方などいろんな要素が混ざりあって決まるものです。
誰かがとても座りやすいと言ってたソファに座って「ん?そうかなぁ?」と思うときありますよね。
感じ方はや好みは人それぞれ、気になるソファにはできるだけ実際に座って、自分が座り心地がいいと感じるのはどんなタイプなのか体感してみるのがベストです!
今回はソファの座り心地にも影響がある、座面のベースに使われている「衝撃吸収材」の種類と特徴を簡単に紹介します。
『コイルスプリング』
渦状のバネを鉄線で連結したスプリングで、木枠への負担も少なくなる構造なので耐久性に優れています。
上下に反発する弾むような弾力を持っていて、座面のどこに座っても同じ座り心地を得られるのが特徴です。
一本のコイルは直径が大きい部分は軟らかく小さい部分は硬い構造になっていて、通常はコイルの直系が小さい方が下、大きい方が方が上になっていいるので、座るときの最初のアプローチは軟らかく、あとはしっかりと支えてくれます。
デメリットは長年使用した時にバネの軋み音が心配されるところですが、メーカーによってコイルスプリングの中に綿を入れるなど軽減する工夫がされている製品もありますので、ご購入前には確認されたほうがいいですね。
『ポケットコイル』
渦状のバネを筒状のポケットといわれる布に包んだ構造のスプリングで、ひとつひとつのコイルが独立していて「点」で荷重を支えることができます。
点で支えるということは、座る人の体の形に沿ってバネが沈んで、重さを分散して支えるため、柔らかな弾力性とフィット感のある座り心地になります。
ご存知の方も多いと思いますが、ポケットコイルはベッドマットレスなどにも使われていて、弾力性、耐久性にも優れているので、バネの中では高価なものになります。
『Sバネ』
S字状のバネを連結させたスプリングで最も多くのソファに使われているようですが、コイルスプリングやポケットコイルと比較すると弾力性が劣ります。
座面の中央は弾力性(反発力)がありますが、端にいくにつれて硬くなっていくのが特徴です。
耐久性はコイルスプリングよりやや劣るので、へたりを防止するためにSバネを山形に張るという工夫がされている製品もあります。
Sバネは座面全体で支える適度な弾力ですが、構造上フレームに少し負担がかかるのがデメリットといえます。
『ウェービングベルト』
糸にゴムを巻いたものを編み込んだ幅の広いテープのことで、ウェービングテープやエラスティックベルトなどメーカーや種類によって呼び方も色々です。
このベルトをベースになるフレームに格子状にベルトを編み込んで固定し、弾力を持たせる仕組みです。
スプリングの弾むような座り心地が苦手な方には、自然なストロークのウェービングベルトがおすすめですよ。
弾力性や耐久性はスプリングとに比較するとどうしても劣りますが、コストを押さえられるのがメリットです。
ただし最近では耐圧分散に優れたベルトを使った高品質の製品も人気で、必ずしもウェービングベルト=安いものではないようです。
いかがでしたか?
ベースの衝撃吸収材だけでもこれだけの種類があります。
たとえばポケットコイルとひとくくりでいっても、生産国も違えばコイルの太さや数も違うので、耐久性もソファの座り心地もさまざま・・・となります。
ソファは中身が見えない家具だけに、中の構造を知ることも大切です。
気になるソファは座り心地を試しつつ、ショップの店員さんを捕まえて(笑)中身も教えてもらうと安心ですよ(*^-^*)
htdではみなさまがお気に入りのソファと出会う瞬間に立ち合いたいと思っています。
お気軽にご相談くださいませ。