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熊本のインテリアコーディネーターが綴る家具の豆知識/ダイングチェアの選び方

Kitayama Miyuki
FDB モブラー

11月になって日中は暖かく朝晩はめっちゃくちゃ冷え込む、熊本らしい気候になりましたね。

運動の秋、食欲の秋、読書の秋…いろいろありますが、なにを楽しむにもいい気候ですね。

熊本では毎週のようにあちらこちらのイベントが盛り上がっているようですが、県南の「五家荘」「球磨川」など紅葉を見にドライブに行かれるご予定の方は、お時間があればhtdにも遊びにいらしてください。

 

 

さて、家具やインテリアを選ぶ時のちょっとしたポイントや、知っておくと役立つことをお届けする『豆知識シリーズ』!

今週のお題は「ダイニングチェアの選び方」です。

お家でのんびり、ゆったり、まったり秋の夜長を楽しみながら読んでいただけたら嬉しいです。

FDB モブラー

 

 

前回はダイニングテーブルの選び方のポイントをお伝えしましたが、ダイニングチェアとダイニングテーブルは切っても切れない関係なので、どっちを先に選べばいいのか迷ってしまいますよね。

実はどちらを先に選ぶかは決まっておらず…htdでもお客様との打ち合わせの中で、テーブルが先か椅子が先かを決めさせていただいています。

選ぶ時のポイントを知っていると臨機応変に対応できるのでとっても便利です。

では、「ダイニングチェアの選び方」をチェックしていきましょう。

 

 

CHECK:1 自分に合った座面の高さを知っておく

椅子に安定した姿勢で座るには、両方の足裏が床に着いていて、両膝が直角になっていることがベストといわれています。

そのためには自分の膝下の寸法とダイニングチェアの座面の高さがほぼ同じものを選ぶことが重要になってきます。

 

人間工学からいうおおよその膝下の高さは【身長×0.25】で出せます。

例えば身長が160cmの人は160cm×0.25=40cmとなるので、座面高が40cm前後の椅子を基準にセレクトしていただけるといいかと思います。

htdにご来店のお客様の様子を見ていると、プラス3~5cmくらいは許容範囲のようです。

座面高②

体型も人それぞれなので、実際に座ってみて座りやすいと感じる座面の高さも調べみるといいですね。

また、適切な座面高の座り心地を確かめるときの注意点として、靴を履いていることを忘れないでください。

私はこれでソファも椅子も失敗した経験があるので、今では必ず靴を脱いで確認するようにしています。

 

 

CHECH:2 差尺を考える

外食の時などにテーブルの高さが気になったことはありませんか?

それはテーブルと椅子の高さが合っていないことによって生じる違和感なんです。

このテーブルと椅子の高さの差を「差尺」といいます。

一般的にダイニングテーブルの高さとダイニングチェアの差尺は25~30cmがベストといわれているので、これを基準にセレクトしていただいても十分だと思いますが、今回はちょっと掘り下げてご説明しますね。

差尺

人間工学からいう差尺は【座高÷3】で出せます。ちなみに座高は【身長×0.55】です。例えば身長160cmの人は160cm×0.55=88cm(座高) 88cm÷3=29.3cm(差尺)となります。

CHECK1の自分に合った椅子の高さから考えると身長160cmの人は椅子の座面の高さは40cm、テーブルの高さは69.3cmが基準ということになります。

差尺 足を組む

差尺を考えるときの注意点として椅子に座ると足を組む癖がある方は、テーブルと椅子をセッティングして実際に足を組んでみてください。

天板に足が当たらないように差弱を調整する必要がありますので、忘れないでくださいね。

 

 

CHECK3:テーブルの脚間と椅子の幅

脚間とはテーブルの脚と脚との内側の寸法のことをいいます。

テーブルの脚はストレートの4本脚だけではなく、T字、ロの字の2本脚など形も様々で、取付位置も外側に付いていたり、内側に付いていたり仕様が全く違います。

脚間

セレクトした椅子がテーブルに収まらない…なんていうことにならないように使い方をイメージしながら椅子を配置して、テーブルに収まるかをチェックしましょう。

脚間②

 

 

CHECK4:アーム付かアームなしかを考える

ダイニングでゆっくりくつろげる人気アイテムとしてあげられるのがアーム付きの椅子ですが、選ぶ時に注意が必要です。

アームがテーブルの天板や幕板にあたらないか、アームの高さがテーブル下の高さに収まるかをチェックしてください。

アームチェア①

アームチェア②

アームが収まらないと椅子が出ている状態になるので少しスペースをとられてしまいますが、ダイニングのスペースが十分にある場合はあまり気にしなくてもいいかもです( *´艸`)

また、アーム付きはアームなしと比較すると少し出入りがしにくいという点があります。

キッチンと行ったり来たりする女性は、アームなしの椅子のほうが便利だと感じる方が多いようです。

 

 

CHECK5:張地を選ぶ

座面の張地は大きく分けてファブリック、合皮、本革とあります。

メーカーによっても選べる生地が異なるので違いがありますが、それぞれのメリットデメリットがありますので家族構成や使用したい年数などを考えてセレクトしてください。

 

ファブリック:天然素材のコットンや麻、合成繊維のポリエステルなどバリエーションも豊富で選ぶ楽しさがあります。冬は暖かく夏は涼しいのでやっぱりファブリックが一番人気ですね。シミや汚れに注意が必要ですが、生地に応じた取り方をすれば大丈夫です。最近は座面がカバーリング仕様でウォッシャブルタイプもあるので、選択範囲が広がります。

 

合皮:天然の布地の上に合成樹脂を塗布して革の雰囲気を出した生地のことで、PU(ポリウレタン樹脂)とPVC(塩化ビニール樹脂)とあります。通気性に欠けるので夏に汗をかいたときになど、ベタつきが少し気になる方もいらっしゃいます。汚れが付きにくくお手入れもしやすいので、小さなお子様が食べこぼしをしても安心してお使いいただけます。リーズナブルで革の雰囲気を楽しめるのが魅力ですが、合皮の寿命は2~5年位といわれています。

 

本革:革も型押しやオイル、ヌメなど種類がありますが、どれも贅沢な素材でが一脚くらいは取り入れたくなりますよね。汚れに弱いので食べこぼしなどはシミにならないように直ぐにふき取ってください。合皮と比べると通気性もありますが、天然素材なので人間のお肌と同じでお手入れが必要です。年に1~2回専用のオイルをなじませて潤いをあたえると乾燥を防いで滑らかさを保ってくれます。

スリット

個人的に木製の椅子の場合は、座面にクッション部分がない板座もオススメです。

板座なのに座り心地が抜群の椅子に出会った時は…最高です♪

オイル仕上げだと自分でお手入れができるので愛着も出てきますよ。

 

 

CHECK6:コーディネイトを考える

ダイニングテーブルとチェアはセットで販売されていることもありますが、最近ではあえてデザインやカラー、素材が違うものを組合わせてコーディネイトする方が増えています。

また、片方をベンチにするコーディネイトはコストダウンもできるのでhtdでも人気です。

 

 

いかがでしたか?ダイニングチェアを選ぶだけでも沢山のチェックポイントがありますよね。

ダイニングは家族みんなで食事をしたり、会話をしたり、ゲストを招いたりとコミュニケーションをとる大切な場所です。

ダイニングチェアを選ぶときには今回ご紹介した6つのポイントをチェックして、ついつい長居してしまう座り心地のいい椅子に出会ってください。

IDEE

HAPPY TIME DIRECTIONでは無料でプランニングもさせていただいています。

ステキな空間を演出するお手伝いをさせていただきますのでお気軽にご相談ください。